日常で使える英語フレーズ
通じない和製英語、いくつ解る?
外国人と話しているとき、自信を持って使った英語が、実は日本でしか通用しない「和製英語」だった、という経験はありませんか? 和製英語は英語に似ているので、普段あまり気にせずに使っている日本人が多いのですが、ネイティブからしたらまったく意味不明です。そのためまったく言いたいことが伝わらなかったり、場合によっては失礼だと思われてしまったりする可能性も…。そこで今回は、英語だと思い込んでしまいやすい和製英語をご紹介しましょう。間違ってネイティブに対して使ってしまわないように、覚えておくといいですよ。
ネイティブには通じない和製英語10選
●コンセント(英語では”outlet” もしくは “socket”)
日本では、電源のことをコンセントと言いますよね。しかし、海外で「コンセント」と言っても、まず通じません。アメリカでは”outlet”、イギリスでは“socket”と表現します。それ以外の国では、どちらが通じやすいかわからないので、両方とも覚えておきましょう。「コンセントはどこですか?」と聞きたいときなど、まずは”outlet”を使って、相手が戸惑うような表情をしたら、“socket”で聞き直すといいでしょう。
●ノートパソコン(英語では”laptop”)
持ち運びできる薄型のノートパソコンは、今やなくてはならない電子機器です。デスクワークで毎日使っているという人も多いのではないでしょうか。ですが、このノートパソコン、実は和製英語なのです。正しい英語では”laptop”と言うので、覚えておきましょう。特に海外にノートパソコンを持っていく予定がある人は、空港の手荷物検査のとき、カバンから取り出すよう指示される場合がほとんど。言われたときにすぐ理解できるようにしておきましょう。
●パソコン(英語では”computer”もしくは”desktop”)
正確には”Personal computer”という単語を縮めたのが「パソコン」ですが、これはもちろんネイティブには通じません。ただ、現在ではネイティブも”Personal computer”と言うことは少なくなっており、”computer”もしくは”desktop”と表現するのが一般的です。
●レンジ(英語では”microwave”)
食べものをあたためるとき、「レンジでチンして」なんて言いますよね。電子レンジを省略して「レンジ」と言うことが多くなったので、「レンジ」が英語だと思っている人もいるのではないでしょうか。ですが、ネイティブにレンジと言っても伝わりません。英語では”microwave”と言います。電子レンジであたためるときに発生する「マイクロ波」を、英語ではそのまま電子機器の名称として使っているのです。
●サラリーマン(英語では”company employee”もしくは”office worker”)
給料のことを英語で「サラリー(salary)」と言うのは間違いありませんが、サラリーマンという英語はありません。日本では会社員のことをよく「サラリーマン」と言いますが、これは和製英語というわけです。ちなみに、”office lady”も日本でしか通じませんから、ネイティブに対しては使わないようにしましょう。
●アルバイト(英語では”part-time job”)
時間給で働く非正規雇用を表す「アルバイト」は、実はドイツ語から来たものです。なので、英語としては通じませんから気をつけましょう。
●オードブル(英語では”appetizer”)
おつまみや前菜の意味で使われる「オードブル」は、フランス語が元になって、日本に定着した言葉です。
●ショートケーキ(英語では”strawberry sponge cake”)
クリームの上に苺ののったショートケーキ。実は日本で考案されたという説があるのをご存じですか? 海外でも「ショートケーキ」という単語は使われているのですが、日本の苺のショートケーキとはまったく違うのです。ビスケットでクリームなどを挟んだものが、ネイティブがイメージするショートケーキ。日本のショートケーキは、”strawberry sponge cake”と言えば伝わるでしょう。
●スキンシップ(英語では”physical contact”)
日本人よりも外国人のほうがスキンシップが激しいイメージがありますが、「スキンシップ」という言葉自体は和製英語になります。ネイティブに伝える場合は、”physical contact”を使うといいでしょう。
●パーカー(英語では”hoodie”)
フードのついたトレーナーのことを、日本ではパーカーと言いますよね。でも、この単語、ネイティブはほとんど使いません。ただ、この「パーカー」という言葉は少し独特で、まったくの和製英語というわけでもないのです。もともとこの言葉があった海外よりも、なぜか日本での方が広まったという、不思議な単語です。