ビジネスですぐに使える英会話フレーズ
外国人との名刺交換で知っておきたいマナーとその流れ
日本のビジネスシーンでは、初対面のとき、まずは挨拶とともに名刺交換をしますよね。ですが、海外へ出張したときや転勤したとき、海外からお客様が来社されたときなどは、この日本の習慣は通用しません。名刺交換のマナーも日本と外国では違いますから、きちんと確認しておきましょう。ここでは、名刺文化の違いや、外国人に対する名刺交換の流れなどをご紹介していきますよ。
まずは挨拶をしっかりと!
日本では、挨拶と名刺交換はセットになっているようなものですが、外国人相手にそれをやってしまうと、失礼だと受け取られかねません。というのも、挨拶は挨拶、名刺交換は名刺交換で、分けてする国が多いからです。
そこで、第一印象を決めるといっても過言ではない、「挨拶」の定番フレーズを覚えておきましょう。
・It’s nice to meet you.
お会いできてうれしいです。
※” Nice to meet you.”は日常によく使われるので、カジュアルすぎると思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。普段は省略している”It’s”をあえてつけることで、ぐっと丁寧な印象になり、ビジネスの場で使っても十分通用します。
・It’s a pleasure to meet you.
お会いできてうれしいです。
※「うれしい」という気持ちを”Happy”や”glad”ではなく”pleasure”と言うことで、よりフォーマルな印象になります。
名刺交換よりも大事かも…握手は力強く!
挨拶が済んだら、次は握手です。日本には握手の習慣がないので、つい忘れがちですが、実はこの握手が名刺交換よりも重要な意味を持つ国もありますから、要注意。特に欧米の場合、握手の仕方によって相手の熱意を確認する傾向がありますから、恥ずかしがってすぐに手を離したり、軽く握って終わろうとしたりしないようにしましょう。
握手をするときは力強く!そして、笑顔で相手の目をしっかり見ることが大切です。弱々しい握手では、「仕事対する熱意がない」とか「相手に対する興味がない」などと捉えられてしまうおそれもありますから、気をつけてくださいね。
そして、
・My name is ~.
と、ここで簡単な自己紹介をしてもいいでしょう。
いよいよ名刺交換!何と言って渡せばいい?
挨拶や握手が一通り済んだタイミングで、いよいよ名刺交換です。ただ、海外では日本ほど名刺を重要視していないので、外国人の相手だと、相手から名刺交換を申し出てこない可能性もあります。そんなとき、自分から名刺交換の流れをつくるフレーズを覚えておくと便利ですよ。
・Let me give you my business card.
私の名刺をお渡しします。
・Here is my business card.
こちらが私の名刺です。
・Do you have a business card?
名刺は、お持ちですか?
・Could I have your business card?
お名刺をいただけますか?
・Could I exchange business cards, if you don’t mind?
もしよろしければ、名刺交換をさせていただけますか?
これらのフレーズを覚えておけば、スムーズに名刺交換できるでしょう。ここで万が一、名刺交換をするタイミングを逃してしまっても、大丈夫。商談が終わった段階で自分から名刺交換を提案しても、マナー違反ではありません。
名刺交換するときに、確認しておきたいこと
日本ではある意味、名刺交換はビジネスシーンにおける儀式のようになっていますよね。ですが、海外の取引先に対して、同じように「形だけ」で済ませてしまうのは、もったいないですよ。名刺交換は、相手の情報を確認する絶好のチャンス!後になればなるほど聞きにくくなることもありますから、ここで確認できることはしておきましょう。
・Excuse me but, could I have your name again, please?
失礼ですが、お名前をもう一度お伺いしてもよろしいですか?
・What should I call you?
何とお呼びすればよいですか?
このように、相手に名前をはっきり言ってもらえば、発音やアクセントを確認できますね。
・What does your company do?
御社は何をしている会社ですか?
・What kind of business are you engaged in?
どんな種類のお仕事をなさっているんですか?
・What line of business are you in?
どういった関連のお仕事ですか?
相手の会社や仕事について、基本的な情報を事前に入手できなかった場合は、ここで聞いてしまいましょう。
交換した名刺の扱いについて
日本では、相手からもらった名刺は丁寧に扱うのがマナーですが、海外ではそうでない国もあります。たとえば欧米では、相手の名刺をメモ代わりに使ったり、さっさとポケットにしまったりすることもあります。
ですから、自分が渡した名刺がこのように扱われても、怒ったりショックを受けたりしないでください。国による文化の違いだと理解しましょう。