海外情報で解る!文化や習慣の違い
駄菓子は世界中にある? おやつの海外事情
日本の駄菓子といえば、うまい棒やよっちゃんいか、さくらんぼ餅、あんこ飴、ベビースターラーメンなど、バリエーション豊か! 子どもの頃の想い出として、今も食べると懐かしい気持ちになりますよね。
それでは海外には駄菓子というジャンルのおやつはあるのでしょうか? そこで今回は、海外の駄菓子について詳しく調べてみました。
ド派手なインパクト!アメリカの駄菓子事情
まず、アメリカの駄菓子事情から。アメリカも最近ではスーパーをはじめ量販店でお菓子を購入することも多いようですが、日本で言う駄菓子屋に似た専門店も存在します。
◆所狭しとカラフルなお菓子が並ぶ店内
アメリカの駄菓子屋の特徴としては、まず広々とした店内にぎっしりと並ぶカラフルなお菓子たち。飴やチョコレートなどバラ売りの容器も大きく、全体的にダイナミックな印象です。
また、日本の駄菓子に比べると箱や袋などに入った大ぶりの商品も豊富で、バラ売りのものは一般的にグラムや袋に詰めた状態で測って売られます。ちょこちょこおやつを買うというよりは、何日分か一気に買うといった感じですね。
◆アメリカならではの駄菓子たちは?
・ゴールドフィッシュ……おっとっとに似たスナック菓子。味が濃いめ。
・サワーパッチ……酸味の強いグミ。スイカのようなカラーが特徴。
・スキットルズ……日本でも売られているM&Aチョコレートに似たパッケージですが、こちらはソフトキャンディ。
・エアーヘッズ……なかなかにパンチのきいたカラーリングのソフトキャンディ。
・ツイザラーズ……日本人には受け入れにくいと言われるグミ。ゴムのような食感と淡白な味わいが特徴と言われています。勇気がある方はぜひチャレンジ!
アンティークな雰囲気が素敵♪イギリスの駄菓子事情
続いてはイギリスの駄菓子事情。量り売り形式の「キャンディストア」が主流で、お店には懐かしい雰囲気が漂っています。
◆カントリー調の穏やかな空気が流れる店内
イギリスの駄菓子屋さんは、穏やかなカントリー調の雰囲気が特徴。オシャレな洋画を観ていると時折昔ながらのお菓子屋さんが登場しますが、まさにああいった温かい空気が流れているようです。
売り方としては紙袋に欲しいだけ入れてもらい、量り売りでお金を払うというもの。昨今では子どもだけでなく、過去を懐かしむ大人のお客様も多いそう。
◆イギリスならではの駄菓子たちは?
・フライング・ソーサ―……サクサクとした最中のような食感で、ラムネを思わせる爽やかさ。1960年代から定番かつ人気のお菓子です。
その他、イギリスではショートブレッドやジンジャークッキーなど、紅茶に合うお菓子もよく食べられています。ミルクティーに甘い焼き菓子は、大人から子どもまで多くの人々が愛する味わいですよね。
個性派お菓子がたくさん!オーストラリアの駄菓子事情
続いては、多国籍文化として知られるオーストラリアの駄菓子事情。特にワインの産地で有名なバロッサ・バレーにあるお菓子屋さんが有名です。
◆袋詰めからバラ売りまで、バラエティに富んだ店内
“sweet shop”という説明書きだけで胸が弾んでしまいそうですが、中に入るとやはり店内にはキャンディをはじめチョコレート、キャラメル、グミなど様々なバリエーションのお菓子たちが並んでいます。
しかし、雑多というわけではなく整然とした印象です。日本に比べると、やはりカラフルなお菓子が多いですね。
◆オーストラリアならではの駄菓子たちは?
・ホワイトチョコレート・ラズベリー・ブレット……ラズベリー味のグミをホワイトチョコレートでコーティング。大人も大好きな味わいです。
・レインボー・スネーク……砂糖で作られた柔らかいグミのよう。カラフルで甘酸っぱいのが特徴です。
・ラムネ・ネックレス……パステルカラーのラムネで作られたネックレス。
・チコベアー……熊を象った黒色のグミ。何やら不穏な気配がしますが、チョコレート味で美味しいのです。
やっぱりオシャレ?フランスの駄菓子事情
続いては、どうしてもオシャレなイメージが浮かび上がってしまうフランスの駄菓子事情。フランス菓子といえばパリ・ブレストやシュークリーム、マカロンなどですが、果たして駄菓子文化はあるのでしょうか?/p>
◆駄菓子的な形式のものは少ない、大人びた店内
フランスのお菓子屋さんは、バラ売りの商品が少ないのが特徴。落ち着いた店内には、箱や缶に入ったお菓子が中心的に並んでいます。
ただし、キャンディ関連については量り売りもあるようなので、足を運んだ際にはぜひ試してみてください。ただ、フランスのお菓子屋さんは大人も一緒に入るのが一般的で、子どもだけで立ち寄るものではないそう。
◆フランスならではの駄菓子たちは?
・フルーツのコンフィ……ドライフルーツを砂糖でコーティングしたもの。カラフルで綺麗です。
・ギモーヴ……一時期日本でも流行った生マシュマロ。こちらもパステルカラーで洗練された雰囲気。
・甘草のグミ……ドイツやイギリスでも売られているらしい、真っ黒なグミ。
韓国の駄菓子事情
最後に、日本のお隣韓国の駄菓子事情を見てみましょう。果たして日本と似ているのか、それとも全く違うのか……気になるところですね。
◆レトロな感じが懐かしい店内
韓国にも、日本と同じように駄菓子屋さんが存在します。店内はやや狭く、そこにぎっしりとお菓子が並んでいるような印象ですね。レトロ感が強く風情があるため、観光の一環としてもおすすめかもしれません。
◆韓国ならではの駄菓子たち
・チョンドゥギ……硬くて歯ごたえのある生地で、ほんのりトウモロコシのような甘さがあるのが特徴。おつまみにも良さそう。
・オブライトロール……オブラートで出来たキャンディのようなもの。口に入れるとさらりと溶けます。伸ばして遊ぶのもまた一興?
・アポロ……日本でお馴染みのあのチョコレートではありません。ストローに入ったカラフルなお菓子を吸って食べます。味はラムネに似ているとか。
いかがでしょうか? ちなみに外国人から最も人気な日本の駄菓子は「うまい棒」や「ベビースターラーメン」などだそう。甘いお菓子よりもおつまみとして食べられるスナック系が支持されているようです。たまには駄菓子屋さんに立ち寄って、童心に返りつつ大人買いをするのも楽しいかもしれませんね。